そろそろ、ひな祭りが近づいてきて、準備を考え始めた方も多いのでは?普段何気なくスーパーで買って用意してきたお酒は、甘酒?白酒?

 
ひな祭りってどちらを飲むのでしたっけ?疑問に思った方いらっしゃいませんか?白酒って何?と言う方もいるかも。

 
実際、どっちが本当なの?実は、どちらを飲んでも大丈夫。ですが、その違い言える人は意外と少ないかもしれませんね。

 
意味がわかって飲むのと飲まないのとでは随分と変わってしまうので、理解した上で飲み分けていただくと良いかと思います。

 

 


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甘酒や白酒ってなに?

【甘酒とは?】

 

甘酒には実は2種類あります。
1.酒粕を溶かして砂糖を加えたもの
こちらは、一般的に元旦などによく売られている「甘酒」ですね。アルコールが含まれていますので、子供は飲めません。カロリーも高いのでダイエットにも不向きな飲み物です。

 

 
2.ご飯に米麹を混ぜて一昼夜寝かせ、米と麹を発酵させて作ったもの
自然の甘味だけで砂糖は不使用、もちろんアルコールも含まれていませんので、お子様でも大丈夫。また、一晩でできるので「一夜酒(ひとよざけ)」とも呼ばれ、昔から家庭で簡単に作れる飲み物として親しまれています。非常に栄養価も高く、飲む点滴と呼ばれるほど。

 

 
夏は夏バテ予防、冬は風邪の予防などの効能もあります。もちろん、ひな祭りに子供が飲むのは、こちらの甘酒です。スーパーなどでも安く売られてますし、比較的レシピも簡単で炊飯器でも作れますので、ご家庭でも用意できます。ちなみに、高級な甘酒も発見しました。

 

 

【白酒とは?】
白酒は、みりんや焼酎などに蒸したもち米やこうじを仕込み、1ヶ月程度熟成させたもろみを軽くすりつぶして作ったもの。アルコール分は9%前後で甘く、酒税法ではリキュール類に分類されています。

 

 

甘酒と白酒の違いは?どっちを飲むの?

甘酒 白酒 桃の節句 ひな祭り

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甘酒と白酒では作り方も材料も違いましたね。全く違う飲み物です。では、どっちを飲むの?それは、大人は甘い白酒を。子供はノンアルコールの甘酒を飲みましょう。

 
見た目が似ているので、間違ってお子様に白酒を飲ませないように気を付けましょうね。甘酒は、白酒が飲めない子供のために作られ始めたのかは不明ですが、もともと庶民に愛されていた飲み物ということですので、自然に子供用に供されていたのかもしれませんね。

 

 

ひな祭りについては詳しくこちらの記事でも書いてます♪

ひな祭りに食べるのは菱餅?その意味や由来は?桜餅や草餅は食べないの?

 

 

上巳の節句からひな祭りへ、桃花酒から白酒へ、なぜひな祭りに白酒を飲むの?

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もともとは、古くは中国で、3月3日に桃の花をお酒に浸した「桃花酒(とうかしゅ)」を飲む風習があったのが由来とみられ、日本でも桃の節句で桃が百歳を表す「百歳(ももとせ)」に通じることから飲まれていたそうです。

 
桃は邪気を払う仙木でもあり、「桃花酒」を飲むということは厄除けの意味も含まれていたようです。それが「白酒」へと変化していったといわれています。桃の節句の起源は平安時代よりも前で、京の貴族階級の子女が、天皇の御所を模した御殿や飾り付けで遊んで健康と厄除を願った「上巳の節句」が始まりとされています。

 
やがて、江戸時代になると、穢れを祓うために紙製の人形を川や海に流していた行事(流し雛)と節句が結びつくことに。人形も少しずつ立派で手の込んだものへ。それと貴族のお雛遊びが合わさり、さらに豪華な雛人形に変わって、ひな祭りとなったようです。

 
では、肝心な「白酒」と「ひな祭り」が結び付いたのは?

 
江戸時代中期になると、鎌倉町豊島屋酒店の初代豊島屋十右衛門が、「夢枕にたった紙雛に美味しい作り方を伝授された」ということで作った白酒を、ひな祭りの前に売り出したら、あまりのおいしさに江戸中の評判になったという。徳川将軍も愛飲したそうですよ。

 
当時の女性は普段お酒を飲む習慣がなかったらしいのですが、この甘い白酒は飲みやすかったようで、ひな祭りに女性が白酒を飲むきっかけになったようです。その結果、庶民にも広がりつつあったひな祭りと白酒が結びついたといわれています。

 
そして、ひな祭りに白酒を飲む風習がだんだんと全国に広がっていきました。さあ、分かったところで改めて準備に入りましょう。ひな壇は2月3日(立春の前日)~2月中旬にかけて出すのが良いようですよ。

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